10倍売るWEBマーケターになる秘訣

その他大勢の「10倍売る」WEBマーケターになる方法、知りたくありませんか?
結論から言うと、その答えは『誰に向けて作るか』という、たった一点に集約されます。
先日、僕がX(旧Twitter)で「鹿児島のうまい飯屋、教えてください!」と何気なく呟いたことから、とんでもない気づきを得る機会がありました。すぐにDMで素晴らしい店を教えてくれた方がいて、そのお礼がしたいと伝えたところ、「一度、Zoomでお話させてください」と。
その彼との会話で、僕と彼の「LPの作り方」が、表面的には同じなのに、本質的には全く異なっていることが判明したんです。これが、本当に面白かった。
あなたは「欲しい人」に売っていませんか?

彼も僕も、LPを作るプロセスは同じです。市場をリサーチし、競合を分析し、自社の強みを探す。ここまでは教科書通り。
しかし、決定的な違いは、そのLPが誰の心に向けて書かれているか、でした。
彼は、いわゆる『顕在層』に向けてLPを作っていました。「痩せたい」「肌をきれいにしたい」と、すでにGoogleで検索するような、「喉が渇いている人」たちです。そして、彼らに向かって「この商品は成分が良いですよ」「他社より安いですよ」と、機能的な価値を訴求する。
これは、マーケティングの王道です。しかし、僕のアプローチは全く違います。
僕が狙うのは、その背後に広がる**『潜在層』**です。
例えば、酵素サプリを売るなら、『酵素サプリが欲しい人』は最初から相手にしません。僕が狙うのは、「久しぶりに参加した同窓会で、昔好きだったあの子が驚くほど綺麗なままで、それに比べて自分はすっかりオッサン化した…」という、強烈なショックと劣等感を覚えた男性です。
感情に寄り添うアプローチ

「この商品がいいですよ」と商品を突き出すのではなく、「その"痛み"、その"焦り"、わかりますよ。その感情の延長線上に、未来を変える一つの選択肢があります」と、心に寄り添い、自然と商品を解決策として提示する。
これが、『潜在層アプローチ』です。
なぜ、わざわざ「まだ欲しくない人」に売るのか?
「そんな面倒なことをしなくても、欲しい人に売ればいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、『潜在層』を狙うことには、それを補って余りある、3つの巨大なメリットが存在します。

1. そもそもパイの大きさが桁違い
『顕在層』、つまり「今すぐ欲しい人」の市場は、実は非常に小さい。検索キーワードの数も限られ、そこには競合がひしめき合い、血みどろのレッドオーシャンが広がっています。
一方で『潜在層』は、「まだ欲しいと気づいていないけど、いつかは買うかもしれない人たち」。その数は、顕在層の10倍以上です。この巨大なブルーオーシャンにリーチできるLPを作れた瞬間、あなたは桁違いの市場を独占できる可能性を手にするのです。
2. 『比較』の土俵に上がらずに済む
顕在層に売る場合、顧客は必ず「比較モード」に入ります。「A社とB社、どっちが安いの?」「この商品とあの商品の違いは何?」と。その結果、避けられない価格競争に巻き込まれます。
しかし、潜在層はまだ商品を比較する段階にいません。あなたのストーリーによって初めて「あ、これ、私のための商品かも」と"気づかされた"状態です。心を動かされた相手に、価格は関係ありません。「安さ」ではなく「共感」で売ることで、あなたは価値で選ばれる存在になれるのです。
3. "客"ではなく"信者"になる
意外に思われるかもしれませんが、潜在層から顧客になった人の方が、継続率やLTV(顧客生涯価値)が高くなる傾向にあります。
なぜなら、彼らは商品を「買った」のではなく、あなたの商品やメッセージによって「"課題"に気づかされた」という強烈な原体験をしているから。
その感謝と信頼は、単なるスペック比較で選んだ顧客のそれとは比べ物になりません。彼らはファンになり、信者になり、あなたのビジネスを長期的に支える、最も大切な資産となるのです。
難しいからこそ、そこに価値がある
もちろん、このアプローチは簡単ではありません。 深い顧客理解と、感情を揺さぶるコンセプト設計がなければ、誰にも刺さらずに終わるでしょう。でも、考えてみてください。
難しいからこそ、そこには圧倒的な価値があるんです。
ほとんどのマーケターが、楽な『顕在層』という名の小さな釣り堀から離れられないでいる。だからこそ、その外に広がる巨大な川へ漕ぎ出す勇気を持つだけで、あなたはその他大勢から一瞬で抜け出すことができる。
これは誇張でも何でもなく、年収1000万のマーケターと、年収3000万、5000万と稼ぐマーケターを分ける、決定的な境界線です。
もしあなたがこの業界で埋もれたくないのなら、今すぐ視点を変えるべきです。目の前の「欲しい人」に売るのではなく、その背後に広がる、まだ何も欲していない巨大な市場にこそ、あなたの未来はあると思います。