【脱・勘頼み】ヒートマップでLP改善を科学する!CVRを上げる分析術

「LP改善のためにヒートマップを見てるけど、どうやって改善すれば良いのかわからない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
ヒートマップで熟読されている箇所(真っ赤な部分)を見て一安心したり、逆に読まれていない箇所(青い部分)をカットしてみたり。
試行錯誤を繰り返すものの、改善することもあれば、悪化することもあり、何が正解なのかわからなくなってしまう…。これは、LP改善の現場で非常によくある悩みです。
しかし、その悩みの根本的な原因は、訪問者”全体”のヒートマップデータを見てしまっていることかもしれません。

実は、訪問者全体のデータはノイズだらけなのです。本当に見るべきなのは、以下の2つのセグメントの「違い」です。
- ✅ CV(コンバージョン)した顧客
- ✅ CVしなかった離脱客
この2つのユーザーグループの行動を比較することで、LP改善の具体的な打ち手が見えてきます。
📈 CVしたユーザーのヒートマップは「成功の設計図」
CVしたユーザーが、
- どの情報に惹きつけられ
- どの言葉を信じ
- どのタイミングで購入を決めたか
その答えのすべてが詰まっています。いわば「成功の設計図」です。
📉 CVしなかったユーザーのヒートマップは「失敗の原因リスト」
一方で、CVしなかったユーザーのヒートマップは「失敗の原因リスト」そのものです。
- どこで興味を失い
- どこで不安を感じてページを閉じたか
改善すべき箇所が手に取るようにわかります。
具体例:「お客様の声」セクションの分析

例えば、LPによくある「お客様の声」セクション。
全体のヒートマップを見ると真っ赤で、「よし、みんなしっかり読んでくれているな!」と判断してしまうかもしれません。
しかし、これを「CVしたユーザー」と「CVしなかったユーザー」のセグメントで比較すると、
😱CVした人はお客様の声を熟読しているが、CVしなかった人はほとんど読んでいない
といった事実が見えてくることがよくあります。
この発見が意味することは「お客様の声を読ませることさえできれば、CVRは上がる可能性が高い」ということです。
では、次に取るべきアクションはなんでしょうか?
- 「お客様の声」のセクションをもっと序盤に移動させるA/Bテストを行う
- 手前のコンテンツの訴求を強めて、お客様の声まで読み進めてもらう工夫をする
このように、具体的な施策が立てられますよね。
ヒートマップを使った正しい改善の3ステップ

このように、CV顧客と非CV顧客のヒートマップを比較分析することで、やるべきことが非常に明確になります。手順をまとめると以下の通りです。
- セグメント設定 まず、ヒートマップツールで「CVしたユーザー」と「CVしなかったユーザー」のセグメントを作成します。
- 行動パターンの比較 両者の「スクロール率」「熟読エリア」「クリック箇所」をPC・スマホ別に比較し、行動の”違い”がある箇所をリストアップします。
- 「差」を埋める仮説立案 リストアップした箇所について、「なぜ行動に差が生まれたのか?」という仮説を立て、次のA/Bテストの案を考えます。
LP改善はセンスや勘ではなく、科学です。
今回ご紹介したように、データを正しく比較・分析し、ユーザーの”心の声”を聞き取り、求められていることを的確に提示していきましょう。
もし今、あなたがLP改善で迷子になっているなら、この「比較分析」が強力な羅針盤になるはずです。
PS.今回のは初歩中の初歩なので、もっと詳しく知りたい人は以下のLINEに登録して「ヒートマップ」とメッセージしてください。オススメ本を紹介します。